今年3回目のなでしこひろば in 信州中野が、11月17日(土)に中野市サッカー協会女子委員会(エリセFC中野少女サッカースポーツ少年団)の活動の1つとして、長野県中野市民体育館において行われました。
1回目は中野市多目的サッカー場で、2回目からは屋内の市民体育館で行っています。長野県の秋は短く、夜になるとかなり冷え込みますが、広い体育館は、サッカーボールの弾む音と子ども達の歓声が響き渡っていました。
第3回目の参加者は小学生10名です。市内の小学生に案内チラシを配布したり、JFAのホームページに開催の案内を掲載し、隣の長野市内から1時間近くかけ参加してくれた選手もいました。
今回の活動は、最初にハンドパスのゲームで参加者たちの気持ちがほぐれたところで、8の字ドリブル、左右の足を使ったインサイドボレー、インサイドパスを織り込みながらゴールを狙うシュート練習を行い、最後は参加者全員でフットサルのゲームを行いました。途中、より気持ちを高めるために、1対1で抱きかかえたボールの奪い合いを行い、みんなで大笑いしながら床を転げ回ったり、2つのサッカーボールを同時に使ったサッカードッジを行いました。みんな思い切り動き回りながらもサッカーの楽しさを感じていたようです。
長野県の北部地方はこれから雪が積もり、子ども達がグラウンドでサッカーを楽しむのが難しい時期になります。でも、ずっと部屋に閉じこもっていないで、思い切り身体を動かしたり、走り回れる機会を増やすためにも、私たちはでなしこひろばを続けていきたいと思います。
主催者コメント
川橋豊司エリセFC代表
中野市内で唯一の女子サッカークラブであるエリセFC中野少女サッカースポーツ少年団も、創設から13年が過ぎようとしています。創設したときは長野県サッカー協会女子委員会で開催していた「長野県U12女子サッカーリーグ」があり、エリセFCも松本市や飯田市、岡谷市など遠くの女子サッカークラブと対戦する機会がありました。その時は女子サッカーが世間的には広まっておらず、地域の人たちも「女子もサッカーやるの?」といった感じでしたが、定期的に女子同士で対戦できる少女サッカーリーグがあったからこそ、お互い気兼ねせず、みんなが楽しめる女子のサッカークラブが続けられてきたと思います。現在は女子サッカーが広まり、地域の男子のチームに加入する女子選手が増えてきていますが、それと共に「サッカーは、身体能力が高い早熟な女子がやるもの」というイメージがあるようで、なかなか私たちのような女子サッカークラブに人が集まらなくなってきています。「なでしこひろば」は、サッカーに興味があるけど、チームに加入することに不安とためらいがある女子たちにとって「サッカーって楽しいな」「サッカー続けていきたいな」と思ってもらえる場として大切にしてゆきたいと思います。
参加者コメント
・エリセFCでサッカーの練習をしているけど、今回は自分と同じ学年の女子が来てくれて、いっしょにボールをパスしたり、シュートしあうことができました。もっとたくさんの仲間が増えるといいです。
・いつもは長野市の男子のチームでサッカーの練習をいていますが、今日は守りだけでなく、自分から攻撃することができました。思い切りサッカーが出来てとても楽しかったです。
・今日の練習のなかで一番楽しかったのは「サッカードッジ」です。ボールが2つあるので、1つのボールだけ見ていても、気がついたら後ろから当てられてしまいました。いつもキョロキョロしていなくてはいけないので、すごく緊張感があって面白かったです。相手を狙うときも、ボールをけるタイミングをわざとはずしたり。後ろにいる味方の外野の人に、ダイレクトで相手に当ててもらえるように考えてけるのが楽しかったです。
JFAなでしこひろば
女の子から、お姉さんやお母さん、おばあちゃんまですべての女性がサッカーをもっと気軽に楽しんでいただける場所です。日本サッカー協会が認定した各地域の団体や施設の皆様によって運営されています。