皇后杯 JFA 第40回全日本女子サッカー選手権大会は11月24日(土)、25日(日)に富山県総合運動公園陸上競技場など4会場で、2回戦16試合が行われます。
2回戦からは、なでしこリーグ1部の全10チーム、1回戦に出場しなかった同2部の残り6チームが出場。国内最高峰の舞台で争うチームが登場し、さらにレベルの高い攻防が繰り広げられることとなります。
一方、なでしこリーグ以外のチームにとっては、格上に挑戦するとともに、この大会の醍醐味の一つでもある番狂わせを起こすチャンスでもあります。
“ジャイアントキリング”を起こす期待の筆頭として挙げられるのは早稲田大学(関東/東京)。前回大会でも2回戦で愛媛FCレディース(なでしこ2部/愛媛)を1点差で破り、3回戦でもディフェンディングチャンピオンとして臨んでいたINAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)をPK戦の末に下して、ベスト8に進出しました。2回戦で対戦するのは、マイナビベガルタ仙台レディース(なでしこ1部/宮城)です。仙台としても今季のなでしこリーグ1部では8位に終わっており、今年を気持ち良く締めくくるためにもこの大会で納得の結果を残したいところ。両チームの気持ちとプライドがぶつかり合います。
前回大会で12度目の優勝を果たした日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京)は、JFAアカデミー福島(東海/静岡)と対戦します。このカードは、奇しくも前回大会の2回戦と同じ顔合わせとなります。昨年は、今年のなでしこリーグでMVPに輝いた田中美南選手のハットトリックなどで、ベレーザが6-0と勝利。JFAアカデミー福島は、昨年の対戦でもゴールマウスを預かった近澤澪菜選手ら昨年のメンバーがほとんど残っています。この1年間の成長を証明するには、絶好の一戦となりました。
前回大会で“シンデレラ”となったのが、ノジマステラ神奈川相模原(なでしこ1部/神奈川)でした。初めての1部リーグに挑戦した昨季、皇后杯でも奮闘して決勝まで進みました。ただし、初戦となった2回戦はスコアレスドローの末のPK勝ち。今季に加入した元日本代表の大野忍選手は、失うものがないという気持ちで向かってくる学生チームなどとの対戦など、大会序盤の難しさを強調します。今回の相手は、藤枝順心高校(東海/静岡)。大野選手が「真価が問われ、強い気持ちを持っているチームが勝ち上がり、一番上に立つ大会」という皇后杯に、今季は1部リーグで3位と躍進したチームとともに、「リーグ戦で出た結果の証明」を目指して臨みます。
藤枝順心高校のような学生チームや、なでしこリーグのチームなど、カテゴリーもさまざま。リーグ戦が終わってから少し時間が空いたチーム、入れ替え戦に向けて勢いをつけたいチームなど状況も違い、それぞれ抱く目標へ向かって再スタートを切る今週末の2回戦に注目です。
開催期間:2018年11月3日(土・祝)~2019年1月1日(火・祝)
【1回戦】 2018年11月3日(土・祝)・4日(日)
【2回戦】 2018年11月24日(土)・25日(日)
【3回戦】 2018年12月1(土)・2日(日)
【準々決勝】 2018年12月22日(土)
【準決勝】 2018年12月29日(土)
【決 勝】 2019年1月1日(火・祝)