JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。
今回JFAアカデミー堺のレポートを担当するのは、込山友コーチです
世界のなでしこを目指して
JFAアカデミー堺コーチの込山友です。今年2月に就任しました。
JFAアカデミー堺は、平日はアカデミーで活動をおこない、週末や長期休暇中は帰省し、それぞれの所属チームで活動を行う『週末帰省型』のアカデミーです。
1学期はU-15(中3と中2の計24名)とU-13(中1の12名)の、2つのカテゴリーに分けてトレーニングをおこないました。
2学期からは、新たに3学年を2グループに分けてトレーニングをおこなっています。今回は、U-14・13を主体としたグループのトレーニングから日々の取り組みについて紹介します。
基本の徹底
「基本テクニック」「個人戦術」「基本動作作り」の3つのベースアップを目指して、毎日のトレーニングに取り組んでいます。
「基本テクニック」では、パス&コントロールやドリブル、シュートなどのサッカーにおけるテクニックの向上です。狙ったところに正確にパスすることや、意図的に左右の差なく蹴り分けること。同じく意図的にコントロールすることを目指しています。それらのテクニックを「動きながら」プレーすることや相手の状況を観て正確に素早く判断することをトレーニングの中で要求して、意図的なプレーへ発展していくことを目指しています。
「個人戦術」では、トレーニングやゲームの中で、様々なポジションをおこなうことで、ポジションの特性や役割を理解することを求めています。また、攻撃の優先順位と3エリア(アタッキングサード・ミドルサード・ディフェンディングサード)を意識したプレーをすることも大切なサッカー理解の要素です。ゴールを奪うこととゴールを守ることの「サッカーの本質」を大切にして、ボールを失わずにエリアを考えて、ボールを保持しゴールを目指すことに取り組んでいます。
「基本動作作り」では、身体の軸を意識した体幹トレーニングや自体重を安定して支えられるよう下肢トレーニングに取り組んでいます。それらの動作を正確なフォームでおこなうことに重点を置き、サッカーへの動きに発展させています。また、傷害予防のためやプレーにしなやかさを出すための柔軟性の向上にも時間をかけています。
JFAアカデミー堺は、基本をしっかりと身につけることを重点的におこなっています。チームとして公式戦に出場する機会はありませんが、平日の活動の中で、高校の女子チームや3種の女子チーム・男子チームとトレーニングマッチ(対外試合)をすることで、日々のトレーニングで取り組んでいることの成果と課題を確認しながら選手が刺激になるよう、より良いトレーニングの追求をしています。