2018プレナスなでしこリーグカップ1部と同2部の決勝戦が7月21日(土)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)にて行われます。
先に行われるリーグカップ2部の決勝は、16時キックオフ。クラブ史上初のリーグカップ優勝を目指すスフィーダ世田谷FCと、クラブ発足42年目を迎える伊賀フットボールクラブくノ一の対戦です。
S世田谷は予選リーグの全試合で得点を記録し、クラブ初の決勝進出を決めました。S世田谷FCユース出身のFW長﨑茜選手(#11)などが得点を重ね、同じくユース出身のDF田中真理子選手(#6)がハードな守りでゴールにカギをかけます。育成年代からの一貫指導が、今回のタイトルマッチで実を結ぶでしょうか。
昨季のプレナスなでしこリーグ1部で10位となり、今季はリーグ2部を戦う伊賀FCは、大嶽直人監督を5年ぶりに招聘し、現在リーグ戦で首位を走ります。元なでしこジャパン(日本女子代表)のMF杉田亜未選手(#10)が高いテクニックを生かして攻撃を操り、自らも予選リーグで7得点を挙げています。また、MF下條彩選手(#7)にとって、この試合は古巣との対戦となります。
両チームにとっては、このリーグカップ2部のタイトルを手にすれば、目指しているリーグ1部昇格に向けて、さらに勢いをつけることになりそうです。
続いて行われるリーグカップ1部の決勝は、19時キックオフ。なでしこリーグ1部3連覇中の日テレ・ベレーザと、約1年半ぶりのタイトル獲得を狙うINAC神戸レオネッサの対戦です。
3冠を目標に掲げる日テレは、2年連続でなでしこリーグ得点王を獲得しているFW田中美南選手(#11)が今季からキャプテンとなり、リーグ戦同様に予選リーグも安定した戦いを見せました。8月のFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018に臨む、U-20日本女子代表に選ばれた18歳のFW植木理子選手(#19)が、予選リーグで8得点を決め、リーグカップ得点ランキングの首位に立つ活躍を見せれば、元なでしこジャパンのDF岩清水梓選手(#22)が統率する守備も堅く、今季初のタイトル獲得に向けて準備万端です。
昨季、無冠でシーズンを終えたI神戸は、女王奪還に向けてチーム力を磨いてきました。中断している今季のリーグ戦では長く首位に立ち、第9節終了時点で日テレの14得点を上回る21得点を挙げています。予選リーグでもDF三宅史織選手(#5)、MF伊藤美紀選手(#6)、FW髙瀬愛実選手(#11)など多くの選手が、勝点3をもたらす決勝点を決めました。4月に行われたAFC女子アジアカップヨルダン2018で大会MVPを獲得したFW岩渕真奈選手(#10)も、I神戸にタイトルをもたらすべく、ゴールを狙います。
リーグ戦で首位の日テレと、2位のI神戸がぶつかり合うリーグカップ1部の決勝は、日本女子サッカー夏の女王を決するにふさわしいレベルの高い一戦となりそうです。
選手コメント
GK #1 山下杏也加(日テレ・ベレーザ)
リーグカップの予選リーグではボールの失い方が悪く、カウンターで失点してしまう場面がありましたが、練習などでその課題にトライして、予選リーグ最終節(F日体大戦)ではいい結果を出すことができました。I神戸は強い相手ですが、日テレにはそれを上回れる力があると思います。そのために、まずは簡単なミスを減らすこと。ボールを失う回数が減れば、守備をする時間も減るはず。I神戸はFWにも能力の高い選手がたくさんいますが、自分としては守備で貢献し、まずは1冠目を目指して決勝戦に臨みたいと思います。
FW # 19 植木理子(日テレ・ベレーザ)
(今季から永田新監督に代わり)最初は新しいサッカーに慣れることで必死でしたが、いまは周りの選手に助けてもらいながら、自分のプレーが少しずつ出せてきています。(今季の一つ目のタイトルが迫っていますが?)決勝の舞台だからといって、自分のいつも以上のプレーができるとは思っていません。自分ができるプレーを最大限発揮したいと思います。味方にはうまい選手がたくさんいるので、しっかりと連係しながら、自分としてはゴールに関われるようなプレーをしたいです。I神戸は、リーグ戦でもカップ戦でも因縁の相手。今季のリーグで対戦した時は、後半に少し出場しただけだったので、今回こそ長く出場したい。(出れば)試合の中でいろいろなチェレンジをしていき、自分がどれだけ成長したのかが分かる試合になると思います。