第8回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会は、1月8日(月・祝)に準決勝2試合と決勝を行い、十文字中学校(関東/東京)が3大会ぶり2度目の優勝を飾りました。
十文字は準決勝で徳島ラティーシャ(四国/徳島)と対戦しました。3分に安部美楽乃選手のゴールで先制した十文字は、その直後に徳島ラティーシャの古谷優理亜選手にゴールを決められて、同点に追いつかれます。それでも、前半終了間際に松久栞南選手のゴールで突き放して後半に入ると、ピヴォの安部選手を起点にした攻撃から次々とゴールを重ねていき、8-2で勝利。3大会ぶりの決勝進出を決めました。
もう一つの準決勝では、秋田L.F.C.ユース(東北/秋田)とFCエフロンテ(中国/岡山)が対戦しました。ベンチ入りメンバーを含め、7選手という少数で戦う秋田L.F.C.ユースですが、一人ひとりが身体を張ったプレーを見せて、相手に自由を与えません。しっかりとした守備で相手の攻撃をしのぐと、9分に寺門璃子選手のゴールで先制します。後半も安定した戦いぶりを見せた秋田L.F.C.は、失点を許さないまま、2点を加えて3-0のクリーンシュートで初の決勝進出となりました。
十文字と秋田L.F.C.による決勝は、思わぬ形で幕を開けます。キックオフ直後から十文字は攻め込み、左サイドから村田莉菜選手がシュートを放つと、これがゴールに決まって先制点となります。さらに十文字は、安部選手のミドルシュートも決まり、キックオフから1分も経たずに2点をリードする形となりました。初の決勝という舞台で緊張の色が隠せない秋田L.F.C.に対し、十文字はのびのびとしたプレーで圧倒。さらに2点を加え、4-0としました。
後半に入ると秋田L.F.C.も本来のプレーを取り戻していきますが、十文字の攻撃から守備への切り替えが素早く、なかなか敵陣深くまでボールを運べません。攻撃面でもしっかりとした技術でパスを回し、相手にボールの奪いどころを与えなかった十文字は、12分に安部選手がハットトリックとなるゴールを決めると、16分にも村田選手がダメ押しゴールを決めました。最後まで1点を目指した秋田L.F.C.でしたが、ゴールを挙げることはできずに試合終了。6-0で勝利した十文字が日本一に輝きました。
監督・選手コメント
大滝靖監督(十文字中学校)
今年のチームは、始動して早いタイミングでU-15男子のフットサルリーグに参戦し、フットサルを学んでいたので、その成果が出たのかなと思います。U-15のサッカーでは、関東予選でアディショナルタイムに同点ゴールを決められて、負けてしまいました。その悔しさを持っていましたし、「この大会で取り戻して、日本一になろう」と言い合いながら、特に3年生が頑張ってくれました。3年生を中心にまとまり、とても良いチームになったと思います。
安部美楽乃選手(十文字中学校)
去年、準決勝で負けてしまったので、今年は優勝することができてうれしいです。1次ラウンドのエフロンテ戦がとても厳しい試合になったのですが、そこで(自分で)点を取ることができませんでした。すごく悔しかったので、決勝ではもっと点を取ってやろうという気持ちで頑張りました。このチームが優勝できたのは、フットサルをしっかりやろうということで、全学年がみんなで話し合い、良いところ、悪いところを挙げて、改善できていったことです。十文字高校に進学してからも、サッカーを頑張りたいと思います。
寺門璃子選手(秋田L.F.C.ユース)
3年生の7人でこの大会に来ていたので、最後はやっぱり笑って終わりたかったです。でも、よくここまで人数が少ない中で、みんなで頑張ったと思います。みんなでできて、十文字中と良いゲームができました。決勝の場に立つことは慣れていなかったのですが、それは言い訳にできません。もうちょっと良いスタートができていればなと、そこは悔しく思います。進路はそれぞれ違いますが、みんなサッカーを続けていくので、今大会の経験を生かしていきたいです。
太田宏監督(徳島ラティーシャ)
昨年の大会は1点も取れずに1次ラウンドで敗退しました。今年は3位になれましたが、相手に合わせるのではなく、自分たちのカラーで、自分たちの一番良いところを出そうということに取り組んできました。フットサルの難しさも分かっていましたし、みんなが一人ひとりの良いところを伸ばそうと一致団結し、チームを変えることができました。予選突破、1勝を目標にしてきましたが、一戦必勝の気持ちで戦えたことがここまでこられた要因だと思います。
JFA-TV
第8回全日本女子ユース(U-15)フットサル大会
【開催日】2018年1月7日(日)~8日(月・祝)
【会場】愛知県/スカイホール豊田
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