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なでしこジャパン「勝ち切ることにこだわって成長につなげたい」~MS&ADカップ2017~ #jfa #nadeshiko #daihyo

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MS&ADカップ2017 スイス女子代表戦に向けて、10月21日(土)、なでしこジャパンは試合前日に組まれた公式練習を行いました。週半ばまで、午前と午後の二部練習を順調に消化していたこともあり、この日は午前中に予定されていたトレーニングをキャンセルし、16時半からの公式練習に臨みました。

練習に先立って行われた公式会見で高倉麻子監督は、「いいプレーも、エラーも出ると思いますが、勇気を出してゲームに臨み、しっかり勝ち切りたいと思います。いいプレーが出た、得点がとれたということよりも、きちんと勝ち切ることがチームの成長につながると強く感じています。ゲーム運びの上手さというのを身につけてほしい」と勝敗へのこだわりを強く打ち出しています。

新チーム結成後の得点王となっているのが、ドイツから長野に凱旋する横山久美選手です。指揮官は「(古巣の)長野に帰ってきて、表情も明るいですし、『やってやる』という気持ちも感じますし、たぶんやってくれるなと思います。パルセイロ・レディースのサポーターにも『ここに帰ってくる』という約束をしていたらしいですし、楽しみにしています」。

一方で、アメリカ遠征でチャンスをつかんだ櫨まどか選手や、万屋美穂選手らも、自分に求められているプレーを意識しながら、それぞれのポジションで代表定着に向けてアピールしています。

これまでの合宿では、選手の入れ替わりが多かったこともあり、守備の時間に多くを割いてきましたが、今回の活動では、得点力アップに向けて、細かい部分から意識付けてきました。公式練習冒頭の15分間でも、ピッチの半分を使ったミニゲームでは、キャプテンの熊谷紗希選手らが含まれる主力組に、FW登録の選手が多数起用されていました。

「私自身は、今回のメンバーを見て『点をとれる選手がたくさんいるな』と思っています。そうした選手の組み合わせによって起こる化学反応で、試合を見ている方々に『おっ!』と驚いてもらえるような、ゴールに迫るシーンをたくさん作りたいと思います。攻撃陣、特に前線は誰を起用するか、明日の朝に決めるかもしれません」と高倉監督は話します。

どの選手をスターティングメンバーに選ぶのか。指揮官の頭の中では、嬉しいせめぎあいが行われているようです。

いっぽう、対戦相手のスイス女子代表は、定評のある固い守備をベースに立ち向かってくることが予想されます。公式練習では、瞬発力を高めるメニューや、狭いエリア内での短いパス交換などに時間を割いていました。そのトレーニング内容からも、一般的にイメージされるロングキック主体のヨーロッパ中堅国とは、一線を画しています。

2012年から指揮をとるマルティナ・フォッステックレンブルク監督は、「今回の対戦相手は、世界で最強チームのひとつとして知られる日本です。強いチームと試合をすることで、私たちの現在地を確認することができます。明日は、日本チームが全力でくると思いますが、私たちも攻撃的、且つ、クリエイティブに試合を進めたいと思います」と、その意欲を語りました。

フォッステックレンブルク監督に、来日メンバーのうち日本のファンに見て欲しい選手を尋ねたところ、今回の試合でキャプテンマークをつけるリア・ベルティ選手(1.FFCトゥルビーネ・ポツダム)、1.FFCフランクフルトで横山選手と同僚のアナマリア・クルノゴルセビッチ選手、19歳のジェラルディン・ロイテラー選手(FCルツェルン)の名前が挙がりました。5年前にU-20スイス女子代表として来日経験もあるベルティ選手については「世界でもトップクラスのミッドフィルダーだと思います。ぜひ、そのプレーをご覧ください」と最大級の評価をしています。

小雨交じりの天気にも関わらず、この日の昼過ぎには、長野Uスタジアムの周囲に、熱心なサポーターが列を作り始めていました。

「天気は心配ですが、サポーターのみなさんの力をお借りして、何とか、試合をする2時間だけでも天気を持たせて、晴れ間を見せてもらえれば、と。また、なでしこジャパンとしても、雨風を吹き飛ばすようなすがすがしいプレーをお見せしたいと思います」と高倉監督。

MS&ADカップ2017のキックオフは、10月22日(日)16時30分(予定)です。

監督・選手コメント

高倉麻子監督(なでしこジャパン)
「成長しているヨーロッパの強豪・スイスと、この長野で戦えることを選手、スタッフ一同、嬉しく思っています。チームとしていろいろな戦術を詰めていきながら、いい合宿ができました。これまでの合宿では、チームを安定させる意味で守備の構築というところに長い時間をかけてきました。今回の合宿では、より良い攻撃、多彩な攻撃をしたいということで、ボールポゼッションの質を上げ、ボールの置きどころ、サポートの角度など、かなり細かい部分にもこだわってきました。選手たちを含めて、強いなでしこを作っていこうと、一丸となっています。そうしたチームワークが作り出す雰囲気や、なでしこジャパンが昔から持っている、決して諦めない姿勢を、届けられるかなと思います」

DF #6 宇津木瑠美選手(シアトル・レインFC)
「目標となる試合、大会も近づいてきていますので、チームとしての機能、統一性を形にしなくてはいけないし、表現しなくてはいけません。勝つことでみんなのモチベーションも上がりますし、日本で見てくれるファンの方たちにも、それが一番の恩返しになると思います。だから勝利にこだわりたいです。もちろん、内容がいいに越したことはありませんが、それだけでは世界を獲ることはできません。経験のある選手はそれをわかっています。内容よりも結果を求める必要があるのが、代表だということを、全員が認識しなければいけないと思います」

DF #20 万屋美穂選手(マイナビベガルタ仙台レディース)
「なでしこジャパンは、ずっと入りたい場所だったので、(アメリカ遠征を経て)ここに来られてうれしいです。年代別代表に比べると、体の寄せ、プレッシャーは厳しいし、すべてにおいて高い質が求められます。一つのパスミスで相手に大きなチャンスを与えてしまうし、何気ないプレーのひとつひとつが大きな影響をもたらします。まだまだ代表経験が少ない私ですが、中途半端なプレーが一番いけないと思うので、守備で体を張って、攻撃にもどんどん参加していきたいです。オーバーラップからのクロス以外に得意なプレーとしては、縦に流し込むパスです。代表では、まだ、そういうプレーができていないので、それを出していきたいです」 

JFA-TV

スケジュール

10月16日(月)16:00トレーニング(長野運動公園陸上競技場)【一般公開】
10月17日(火)9:30
16:30
トレーニング(千曲川リバーフロントスポーツガーデン)【一般公開】
トレーニング(長野Uスタジアム)【一般公開】
10月18日(水)9:30
16:00
トレーニング(千曲川リバーフロントスポーツガーデン) 【一般公開】
トレーニング(長野運動公園陸上競技場)【一般公開】
10月19日(木)15:00トレーニング(長野Uスタジアム)【一般非公開】
10月20日(金)9:30トレーニング(長野運動公園陸上競技場)【一般公開】
10月21日(土)9:30
PM
トレーニング(長野運動公園陸上競技場)※中止
公式練習(長野Uスタジアム)【一般非公開】
MS&ADカップ2017
10月22日(日)16:30MS&ADカップ2017 vs スイス女子代表(長野Uスタジアム)
10月23日(月)PMトレーニングマッチ vs スイス女子代表【一般非公開】

※スケジュールや会場は変更になる場合がございます。

2017/10/22(日) 16:30キックオフ(予定)
なでしこジャパン(日本女子代表)対スイス女子代表
長野/長野Uスタジアム

大会情報はこちら


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