2016年1月3日(日)から7日(木)、18歳以下の女子クラブチームを決する「第19回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会」を行います。ここではU-16日本女子代表の楠瀬直木監督が今大会の注目ポイントを語りました。
――楠瀬監督が大会に期待することを教えてください。
楠瀬監督 この大会を視察するのは今回が初めてなのですが、女子ユース最強のチームを決定する大会とあって、とても楽しみにしています。個人的に注目しているのが、日テレ・メニーナ(東京)や浦和レッズレディースユース(埼玉)、セレッソ大阪堺ガールズ(大阪)など強豪チーム同士の対戦です。日テレと浦和は頻繁に練習試合を行っているようですが、この2チームとC大阪との試合は見たことがありません。この大会は、全国各地のチームが対戦する貴重な場所と言えます。
――代表監督の視点で注目する部分は?
楠瀬 先ほど触れた3チームのほかにも目を見張るような選手がいるはずです。総合力で日テレや浦和、C大阪に劣っていたとしても、街クラブのチームには発掘しがいのある選手が隠れています。例えば、中心選手は攻撃から守備まで一人で全てをこなさなければいけないこともありますし、(ピンチの数が増えると)キーパーの出番も増えます。ですから、私は一つ一つのプレーを見逃さず、可能性を秘めた選手に出会いたいと思います。
――本大会には中学生の選手も出場することができます。
楠瀬 年齢が離れすぎていても、自分たちの立ち位置が分かりにくくなってしまいます。ですが、澤穂希選手が15歳で日本女子代表に入った例もあるとおり、女子は男子に比べて成長が早いので、中学生選手を積極的に起用するチームがあってもいいと思います。強化としても良い経験になるでしょうし、中学生にも活躍してほしいと思います。
――この大会の意義は何だと考えますか。
楠瀬 選手の成長に最も効果的な方法は実戦経験を積むことです。本大会も女子サッカー全体の底上げにつながると思います。ちょうど同じ時期に第24回全日本高等学校女子サッカー選手権大会も開催されますが、全日本女子ユース選手権にも質の高いチームと選手たちが出場します。必ず面白い大会になると期待していますし、出場者の中から未来のなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバーも生まれるでしょう。試合会場に足を運ぼうと考えている方々には、「この子が未来のなでしこかな」という期待を込めつつ、各選手のプレーを見てほしい。そうすれば、楽しみ方も広がると思います。
JOCジュニアオリンピックカップ 第19回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会
2016/1/3(日)〜2016/1/7(木)
J-GREEN堺 (大阪府堺市)
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