全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会が7月22日(土)に開幕し、全国から集まった32チームが29日(土)の決勝を目指して熱い戦いを繰り広げます。今回は、前回大会でJFAアカデミー福島の一員として優勝を果たした富岡千宙選手と石田千尋選手に登場していただき、優勝の要因や大会の見どころを聞きました。
――前回大会ではチームとして初優勝を達成しました。大会を通してのチームの戦いぶりを振り返ってください。
富岡 試合を重ねるに連れて、自分たちらしいサッカーができるようになっていきました。チームの一人一人が「必ず勝つ」という気持ちを強く表に出せていて、チームとしてすごくまとまりがあったと思います。
石田 チーム全体で一戦一戦に集中して戦うことができました。勝って行くに連れて緊張よりも楽しさが大きくなっていきました。
――優勝できた要因は何だったと思いますか。
石田 各学年だけではなく、全学年が仲良く、オフでもオンでもたくさんコミュニケーションが取れていたことが大きな要因だと思います。
富岡 気温が高い中での試合が多くありましたが、チーム全員がそれまでやってきたことに自信を持ち、常にポジティブにプレーできたことが優勝の要因だと思います。
――準々決勝以降の3試合では無失点でした。守備が機能した理由は何だったのでしょうか。
富岡 準々決勝前の試合では、自分たちのミスから失点してしまいました。その反省を踏まえてディフェンスラインとキーパーで声を掛け合い、ゴール前でミスを減らすようにしたことで、守備が少しずつ良くなったと思います。
石田 あとはディフェンスラインだけでなく、FWから相手にプレスをかけボールの出しどころを限定するなど、チーム全体でボールを奪うことができたのはよかったと思います。
――印象に残っている試合は。
石田 私は準決勝のノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ戦が印象的です。個人としてもチームとしてもやりたいことができました。それにうれしかったのは、みんなで考えたセットプレーからゴールを決めることができたことです。
富岡 私は何と言っても決勝のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15戦ですね。その試合は前半をスコアレスで折り返したのですが、ハーフタイムでロッカーに戻ると誰一人として下を向く選手はいませんでした。仲間に声を掛け合い、すごくいい雰囲気で後半に臨めたことが個人的に印象に残っています。
――U-15年代の女子選手にとってこの大会の意義は。
富岡 年に一度のU-15カテゴリーで日本一を決める大会であり、個人ではなく、チーム力が試される大会だと思います。
石田 一年の中でも一番大きな目標であり、一番熱く燃えるような大会だと思います。
第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2017/7/22(土)~2017/7/29(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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